「弱み」の見せ方次第で窮地から救われる?

「最小最弱」をマネタイズする経験は、大きな仕事にもつながる

崖っ縁番組を救ってくれるのは…??

スマートフォンでも聴けるradikoなどの登場で、ラジオ復活の兆しが徐々に見えてきた。しかし、マネタイズという点では状況はなかなか厳しい。

特に、僕が担当する「文化系トークラジオLife」は日曜深夜の特殊な時間帯に放送されるため、普通にやっていてはまずスポンサーがつかない。もちろんスポンサーの有無だけで番組の存廃が決まるわけではないが、売れる見込みのない番組は脆弱だ。

つねに崖っ縁の「Life」だが、救ってくれるのは、いつもリスナーだ。そう、「Life」はリスナーがスポンサー探しを手伝ってくれるという実に珍しい番組なのである。

始まりは2008年。スポンサーがつかぬまま開始から1年半が経ち、いつ番組がリストラ対象になってもおかしくない、そんな窮地に立っていた頃のことだった。

当時、某大型書店で番組のブックフェアが開催されていた。僕は、時間を見つけては書店に顔を出し、あるときフェア書棚を熱心に眺めている青年を発見。思わず「リスナーさんですか?」と話しかけてしまった。

大いに盛り上がった別れ際には、冗談半分に「キミが勤めている会社がスポンサーになってくれたらなあ」なんて言ってみたりもした。

すると半年ほど経って、その青年から突然連絡が来た。「スポンサーの件ですが、ようやく現実味を帯びてきました」と言う。すぐに二人であれこれ作戦を練り、社長に対するプレゼンを敢行。見事、番組のスポンサーになってもらうことができた。

これ以降、熱心なリスナーが自分の勤めている会社を説得し、スポンサーに決まった例はいくつもある。

各種SNSやメールでのリスナーの反応も参考しながら番組を進行していく(Twitterアカウントはこちら→ @Life954

冷凍食品などを製造する「テーブルマーク」(旧社名:加ト吉)がスポンサーになってくれたときの経緯は、少し変わっている。当時、加ト吉のツイッターアカウントは、公式アカウントらしからぬユニークなつぶやきで注目を集め始めていた。

僕も番組のアカウントを運用しているのだが、ふとした偶然で、加ト吉アカウントと言葉を交わす機会があった。

「ところで、こちらはラジオ番組のアカウントなんですが、よかったらスポンサーになりませんか?」

会話の流れの中で僕が飛ばしたこのリプライを見て、「もしスポンサーになってくれたら、冷凍うどんを食べるたびに『加ト吉なう!』とツイートします!」などと、リスナーたちが次々に後押ししてくれた。

これが大きな決め手となり、翌週にはスポンサーに決定。その後は番組内で夜食として冷凍うどんを食べる「加ト吉タイム」に合わせて、リスナーたちが自身で購入した加ト吉製品を食べ「加ト吉なう!」とツイートするなど、広告の枠を超えて大いに盛り上がったのだった。

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