2円で刑務所、5億で執行猶予 浜井浩一著

2円で刑務所、5億で執行猶予 浜井浩一著

タイトルの奇抜さが目を引くが、中身は統計の専門家による、犯罪対策と刑事政策(刑罰)に対する問題提起の書。

マスコミ報道に影響され、一般市民の肌で感じる治安=体感治安は悪化しているが、外国人や少年の犯罪は激増していない。殺人は1955年をピークに逓減傾向にあるし、団塊世代の高齢化でむしろ高齢者の犯罪が増えたことなどを、公式統計や独自調査を基に的確に分析している。

体感治安が悪化した結果、刑罰厳重化の意見も多い。が、その副産物として高齢者や貧困者など社会的弱者の受刑者が増え、結局は公的負担の拡大につながりかねないと指摘する。死刑の犯罪抑止効果、貧困と犯罪の相関など、分析は多岐に及ぶ。

光文社新書 798円

  

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