「いや~誰もかれも、オモロナイな……しかも、おんなじようなネタとキャラばっかりやし……」
これはお笑い番組を見るたびに思う、グローバルエリートの弟子である私の反応である。そこで昨日、たまたま某テレビ番組で吉本お笑い学校に通う若者を特集する番組があったので、日本の“画一化する笑い”への警鐘を緊急に鳴らすべく、スクランブル発進させていただくことにしたい。
金太郎飴のように、同じパターンで似通った芸人たち
日本ではお笑いブームが数年の周期でやってくるが、これは各サイクルで大量の若手芸人にテレビに一瞬出る機会を与え、ごくまれにいる「本当に才能のある若手タレント」に世に出るきっかけを与えている。しかしながら一部の光るタレントを除いて、総じて若手芸人の笑いのレベルは低く、笑えないお笑い番組だらけであることに問題意識を覚えているのは、私だけではあるまい。
別に高度な社会風刺や政治風刺、メッセージ性のある知的な笑いをすべての芸人に求めているわけではないが、コントで出てくるキャラも同じようなキャラ、シチュエーションも同じような設定、ネタの展開もどこかで見たようなものばかり、つまりほとんどの“お笑い芸人”にデジャヴ感があり、新鮮味がないのである。日常の枠を取り払った破天荒さを見せるべきお笑い芸人が、定められたお笑いの枠に閉じこもってしまっているのは、いったいなぜだろう。
中でも下ネタや、似たような“ボケキャラ”の笑えない反復が多く、この笑いのレベルが低い原因を、私は吉本興業とテレビ局に求めたい。
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