新入社員の「仕事がなくて暇」な時の対処法 先輩に聞くor「自習時間」と心得るが正解

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たとえば教えてもらった仕事の内容をまとめるのもいいでしょうし、パソコンスキルの向上などにあててもいいでしょう。社内には必ずパソコンのエキスパートがいるものです。そういう人に教わるのもよいですね(もちろんそういう場合は、上司にひと言断ってからにします)。

実は、私も新入社員の頃、突然暇になって困ったことがありました。営業だったので、そういう日は上司に許可をとったうえで「新規取引先」にコンタクトするようにしました。初めての電話でのアプローチはとても緊張するものでしたが、「暇よりはマシ」と思って積極的に取り組みました。この経験のおかげで、電話をかける時のノウハウが身に付いた気がします。「暇な時間」にめげることなく、仕事を見つけて積極的に動けば必ず得るものがあるでしょう。

会社の歓迎会での振る舞い方

入社したら早速、「新入社員歓迎会」が開かれると思います。部署ごとの小さな会や会社全体の大きな会まで、規模はさまざまですし、着席だったり立食だったりと、形式もさまざま。慣れない場面で緊張するかもしれません。そのような会で、新入社員はどのように振る舞えばいいかは気になるところです。

まず、座席です。着席の場合は席が決まっていることが多いので、幹事の指示に従います。一方、立食の場合は決まっていないため、つい親しい同僚だけで固まりがちですが、それは避けましょう。歓迎会は、文字どおり、新入社員のみなさんを歓迎する場。感謝の気持ちを込めて、同じ部署の先輩や上司などと、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

上司からあいさつがあり、乾杯をするというのが一般的な会の流れ。ここで乾杯時の失敗談をご紹介します。

新入社員歓迎会で、上司から「今日は歓迎会だから」と言ってもらったので、上司に当たり前のようにビールをついでもらったら、先輩から「お前が先につぐものだ」と怒られました。(外資系不動産会社、40 代)

この例では新入社員に非はないようにも感じますが、これからお世話になる上司・先輩に感謝の意を込めて先につぐ、というのが無難かもしれません。

また、アルコールが飲めない人も一応ビールかワインをついでもらいます。かたちだけでよいので口だけはつけましょう。その後、ソフトドリンクに変えるのがスマートです。そして、乾杯が終わったら、席を立ってお酒をついで回るのが理想的。「お酒をついで回るなんてうんざり」と思うかもしれませんが、これは最初の儀式のようなもの。はじめてごあいさつする方には、自分のフルネーム、配属先を伝えてから、お酒をつぐのがよいでしょう。

「お酒をつぐタイミングがわからない」「何をつげばよいのかわからない」とよく聞きますが、とりあえずビール瓶を持って、「ビールでよろしいですか?」と確認してから、つぎます。新入社員が次々と回ることになるので、話し込む必要はありません。早く切り上げるのがマナーです。お酒をついで回る時は、偉い人だけでその周りの人は無視、ということのないように、両隣の方にも気を配れるとよいでしょう。

また、一次会が終わると「二次会に行きましょう」と誘われるかもしれません。「もう帰りたいな」と思う気持ちもわかりますが、新入社員歓迎会の後の二次会はできれば参加しましょう。新入社員のために、わざわざ企画してくれているのです。それなのに主役がさっさと帰ってしまったらがっかりさせてしまいます。ですが、三次会まで無理に出る必要はありません。電車のあるうちに帰りましょう。歓迎会以降も社内の食事会はあると思いますが、適度に顔を出し、二次会も出たければ出る、というスタンスで大丈夫です。

社内の食事会は面倒だなと思うかもしれません。昔に比べたら、「飲みにケーション」と称する、仕事終わりに会社の人と飲みに行くようなことも少なくなりました。

だからこそ、たまにある会社の食事会はお互いにコミュニケーションがとれる大事な場面です。嫌がらずに楽しんで参加するといいと思いますよ。

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