私の人生は完全に失敗だった!

他人の成功談はおとぎ話だと思いなさい

獣や魚がどうなのかは知らない。だが古今東西、老若男女、人が悩み、迷うのは確か。“戦う哲学 者”中島義道氏が開く人生相談道場に“同情”はない。ここにあるのは、感受性においてつねにマイノリティーに属してきた中島氏が壮絶な人生経験を通じて得 た、ごまかしも容赦もない「ほんとうのこと」のみ。“みんな”の生きている無難な世界とは違う哲学の世界からの助言に、開眼するも、絶望するも、あなた次第である。

※中島義道氏への人生相談はこちらから

【VOL.3】医者も公認会計士も第1志望の会社もダメでした。何をしたらいいのかわかりません

以前から、先生の書かれた『カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ』『働くことがイヤな人のための本』は、大学生の頃から現在まで何度も、気持ちが鬱々としたときに本棚から取り出して、読み返しております。
私は高校時代には、医師になりたいと部活も入らず勉強をして、友達も少ないまま終わりました。現役では医学部合格が果たせず、一浪しましたがそれでも合格できず、理系の学部に入学しました。
1年目は、仮面浪人をして医学部再受験を試みましたが、それでも落ちました。2年目は、何もしたくなくなり鬱々としながら本を読みふける毎日でした。3年生になり、一念発起して公認会計士を目指し、勉強を始めました。就職活動もせずに勉強をしましたが、大学在学中には、公認会計士の試験も合格できずに、大学院に進むことになりました。
学生中に資格取得することを目標にやってきましたが、今のところ合格できず、あと半年ほどで卒業です。就職活動は、幸いにも何社から内定をいただきましたが、第1志望群の企業はすべて落ちました。
結局、私は何がしたいのかよくわからなくなりました。このまま資格が取れずに社会に出ても、私に存在価値はありませんし、そんな自分が許せません。在学中に合格している知人や、第1志望に内定をもらった友人をみると、ますます自分が嫌になります。
私の兄弟は、兄が2人いますが、ひとりは医師で昨年結婚しました。もうひとりは、建築士で今年結婚します。そんな兄たちは、性格も明るく友達も多いし、仕事もプライベートも充実しています。それに比べて、私は性格も意地悪だし、友達も少ないし、数年、恋人はいません。比べられることが嫌なのではなく、自分が優位に立てないと思うことが嫌だと感じる、この自分の性格が嫌いです。
来年、就職することになるかと思いますが、働きたくありません。だからといって、この先、もっと勉強をしたほうがよいのか、バカみたいに遊びほうけて、道化師のように振る舞う人生のほうがよいのか、中島先生、どうかアドバイスをください。(20代半ば、大学院生、女性)
次ページ「あんた、努力したの?」と追い払う前に
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