少年Hを見て考える、異端狩りの危険

自分を見失わない、主体性のある子供を育てよう

 グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
水谷豊氏の主演で映画化された「少年H」(C)2013「少年H」製作委員会

今回は、自分の人生は自分が主役になれ、と厳しくしつけられた学生さんの家庭教育から考えたいと思います。

【早稲田大学 Kさんの寄稿文】
 私は幼少期から小学校低学年までは、両親の「できることは何でも経験させる」という方針の下に育てられました。具体的にはピアノ、書道、英会話などです。これらは私の意見は考慮されずに経験させられました。高学年になると私にも意思決定権が与えられるようになりました。好きなものは好きなだけ続け、好きになれないものはやめてもよいようになりました。
 中学生になってからは、自分のことは自分で決めるという方針が、さらに強まっていきました。塾に行きたければ自分で塾を見つけ、両親はおカネを援助するだけでした。高校も自分の意志で決め、早稲田大学高等学院に進みました。
 高校生になってからは、おカネの管理をやらされるようになりました。授業料や生活費を自分で管理しましたので、自分に対して親がどれほど投資してくれているのかを強く感じるようになりました。このようなことを振り返ることで、私の両親はつねに私に「自分の人生は自分で責任をもって決める」人間であってほしいのだと感じました。
 私自身がどう感じるのか、私は何をしたいのかを大事にしてほしいと願っているのです。特に父親にはよく怒られました。「自分の周りのものに振り回されて、自分を見失っている」と。「つねに自分を中心に置き、お前が周りをコントロールしなければならない」と。自分を見失いそうになるとき、私はこの言葉を思い出して自分自身を再発見します。両親が私にしてくれたこと、教えてくれたことには感謝しきれません。私も、私を育ててくれた両親のように自分の子どもを育てるつもりです。
【東京大学大学院 Hさんの寄稿文】
 私は親から、常識にとらわれず、自分で考えた結果を尊重するよう意識づけさせられていました。人と違うことを恐れなくていいと、つねにアドバイスされました。
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