米S&Pとダウが最高値更新、金融株に買い 19-20日のFOMC開催後も堅調な展開に?

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 9月18日、米国株式市場では主要株価指数が揃って上昇して終了。8月撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[18日 ロイター] - 週明け18日の米国株式市場では主要株価指数が揃って上昇して終了。19─20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を前に、金融株が買われ、S&P総合500種<.SPX>は小幅高。一方、ナスダック総合<.IXIC>はテクノロジー株が終盤に売られ、上げ幅を縮小した。

S&P500は前営業日に続いて終値ベースでの最高値を更新。ダウ工業株30種<.DJI>は5営業日連続で終値ベースでの最高値を更新した。

今回のFOMCでは、連邦準備理事会(FRB)が4兆2000億ドル規模のバランスシートを縮小する具体的な方法が示される見通し。

専門家の間では、株式市場の上昇の勢いは弱まっているとの見方がある一方、市場には潤沢な資金があり、勢いはあると考える向きもある。

ウェドブッシュ・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、スティーブン・マソッカ氏は「FRBがバランスシートの縮小に着手しても、極めて積極的な金融政策は続き、市場に資金が流入する状況は続く」と指摘した。

主要11セクターのうち、5セクターが下落。米国債利回りの上昇を受け、業績改善への期待から金融株が上昇した一方、公益株など金利に敏感なセクターは特に下げた。

また、マイクロソフト<MSFT.O>やグーグルの親会社アルファベット<GOOGL.O>などハイテク大手が終盤に売られた。アマゾン・ドットコム<AMZN.O>が同社サーバーを利用する企業への課金方針を示したことを受けた。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.36対1だった。ナスダックでも1.55対1で上げが下げを上回った。

米取引所の合算出来高は約59億7000万株。直近20営業日平均の59億1000万株を上回った。

 

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種22331.35 +63.01 +0.28 22297.92 22355.62 22283.35 <.DJI>

前営業日終値 22268.34

ナスダック総合 6454.64 +6.17 +0.10 6460.10 6477.77 6438.41 <.IXIC>

前営業日終値 6448.47

S&P総合500種2503.87 +3.64 +0.15 2502.51 2508.32 2499.92 <.SPX>

前営業日終値 2500.23

ダウ輸送株20種 9514.64 -31.61 -0.33 <.DJT>

ダウ公共株15種 738.71 -7.54 -1.01 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1160.90 +14.22 +1.24 <.SOX>

VIX指数 10.15 -0.02 -0.20 <.VIX>

S&P一般消費財 711.19 -3.03 -0.42 <.SPLRCD>

S&P素材 353.45 +2.02 +0.58 <.SPLRCM>

S&P工業 594.95 +3.40 +0.57 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 569.09 +0.23 +0.04 <.SPLRCS>

S&P金融 415.99 +4.18 +1.02 <.SPSY>

S&P不動産 203.38 -1.05 -0.51 <.SPLRCREC>

S&Pエネルギー 489.89 +2.13 +0.44 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 955.53 -0.45 -0.05 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 156.47 +0.79 +0.51 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1014.60 -0.32 -0.03 <.SPLRCT>

S&P公益事業 275.17 -2.73 -0.98 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.22億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 20015 + 225 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 19990 + 200 大阪比 <0#NIY:>

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