電通が狙うO2O、ビッグデータ構想の衝撃 テレビCMと店舗をつなぐ壮大な野望

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広告代理店最大手の電通が狙うo2oとは?(写真左からスポットライト社の柴田陽代表取締役、電通の佐藤巡氏、魚住高志氏)

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テレビCMのクライアント企業にとっても、O2O(オンライン・ツー・オフライン)は今や無視できなくなっている。いや、新たな武器に加わろうとしていると言ってよい。仕掛けるのは、国内最大手の広告代理店である電通だ。

今年6月、電通とO2Oの先駆けで知られるベンチャー企業、スポットライト社が業務提携を発表した。マスメディアとO2Oの連携。一見、交わらないように見えるこのタッグ、実は大きな可能性を秘めている。

スポットライト社が提供するO2Oサービス「スマポ」は、スマートフォン初心者にも人気のアプリ。提携店舗に“来店するだけでポイントがもらえる”O2Oの代表格といえるサービスだ。詳細は前回を見てほしいが、現在、導入店舗は、大丸百貨店、ビックカメラ、ファミリーマートなど、90ブランド、約600店舗に上る。

テレビCMを見るとポイントがもらえる!

両社が実現を狙うO2Oは、マスメディアとO2Oの価値を掛け合わせた進化版だ。たとえば、次のような消費行動が考えられる。

テレビで流れる炭酸飲料のCM。テレビの前の視聴者Aさんは、すかさずスマートフォンでスマポを立ち上げる。すると、CMが発信する音声信号(人には聞こえない)をスマポが読み取り、ポイントがつく。

テレビで商品に興味を持ったAさんは、スーパーマーケットを訪れ、CMで見た炭酸飲料の特設売り場に行く。売り場でもスマポのポイントがつくうえ、AさんはCMを事前に見て来店したので、特典クーポンまでもらえる。

来店前に、商品やキャンペーンのより詳しい情報を確認するため、飲料メーカーのウェブページにアクセスするかもしれない。そこでも、スマポのポイントがもらえる仕組みだ。ポイントは、店舗の商品券などと交換できる。

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