山尾議員の「政治家生命」は果てしなく厳しい

なぜ「即時離党」という道を選んだのか

「妻子ある男性と頻繁に会っている様子を週刊誌にすっぱ抜かれたのは、全くの不注意。そもそも自分がどういう経緯で公認されたのかを自覚すれば、あんな騒動は起きなかったはずだ」

この旧民主党元関係者の言う「経緯」とは、2005年の衆院選で落選したばかりの民主党(当時)の小林憲司氏が覚せい剤取締法違反で逮捕された事件を指す。その小林氏の選挙区だった愛知7区に抜擢されたのが山尾氏だった。「若い女性」と「東京大学法学部卒の検事」という経歴で、前任者の黒いイメージを払しょくしてほしいという当時の民主党の期待があった。

そして山尾氏は2009年の衆院選で、18万2028票を獲得して初当選。対抗馬である自民党の鈴木氏を約7万3000票もの差を付け、復活当選すら許さなかった。

政治生命を維持することは難しい

愛知7区は名古屋市のベッドタウンで、トヨタなどの企業に勤務する住民も多く、いわゆる民社カラ―が強い地域。「どちらかというと無党派層が多く、保守よりも革新的で、自民党以外の候補が一番勝てそうな選挙区」(愛知県関係者)とのこと。よって小林氏の問題があったとはいえ、山尾氏は最初から厚遇をもって迎えられたといえるのだ。

民進党を離党した今となっては、再度当選するのは簡単ではない。その理由は、いくら否定をしたとはいっても、”不倫スキャンダル”は尾を引くためだ。週刊文春が山尾氏の”相手”として報じた弁護士の妻は、テレビの取材に応じ、2人が蜜月を過ごしていた時には「体調を崩しており夫のアドバイスで実家に帰っていた」と明言した。多くの女性は妻の味方をする。女性票が大きく逃げることは間違いない。

任期中に限っても、政治生命を維持するのは容易ではなさそうだ。当初は強かった「議員辞職」の声は、山尾氏が離党したことでいちおう収まりを見せた。しかし、週刊誌がさらなるスキャンダルを報じる可能性も取りざたされている。その場合にも、自らに非がない場合を除けば、はっきりとは説明をしないまま逃げ回ることになるのだろう。そうした様子が報じられれば、いくら離党をしたとはいえ、確実に民進党のイメージダウンに繋がるはずだ。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。