民進党大会「ハプニング続出」が象徴する多難 他の野党との協力関係の浅さも露呈
民主党と維新の党が合併した民進党結党大会が3月27日、都内のホテルで開かれた。所属の国会議員をはじめ、招聘された外交使節や都道府県連役員など約900名が参加した。
まさに記念すべきスタートだが、なんと最初から躓きが生じてしまった。
「新進党」と読み間違え
まずは相原久美子参院議員(旧民主党)とともに進行役の議長を務めた坂本祐之輔衆院議員(旧維新の党)だ。松野頼久衆院議員に「経緯の説明」を求めた時だ。坂本氏は大会の成立を宣言した後、「では民主党が、民進党が結党に至った経緯の説明……」と、新党名を言い間違えた。
さらに新党の代表に就任した岡田克也氏が、「民進党」と言うべきところを「新進党」と読み違えた。そればかりではない。その後の新人事の発表では、新党の目玉であるはずの「山尾志桜里政調会長」を見事に読み飛ばしてしまった。
しかも岡田氏はすぐには気付かず、「以上です」と全ての人事を発表した後に、「あっ、失礼しました」と付け加えるうっかりぶり。「一番大事な人を忘れておりました」と苦笑しながら弁明したが、会場からは「大丈夫だ」「頑張れ」などと皮肉とも聞こえる野次が飛ぶ。モニターを通じてその様子をプレスルームで見ていた記者の間でも、失笑が漏れた。
一方で「救い」だったのが、松野頼久旧維新の党代表のスピーチだったかもしれない。
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