ベンツ、新型「Sクラス」の権威

1000万円超の最高級車が織りなす“異次元”の世界

「新型Sクラス プレス発表会のご案内」。

メルセデス・ベンツ日本から新車発表会の案内が届いたのは、8月上旬のことだ。郵送されてきた封筒をやや乱暴ぎみに開封して中身を確認したところで、予想外のことに度肝を抜かれた。案内状とともに同封されていたのは、「にっぽん丸乗船券」。発表日時とともに、記者の名前も刻まれていた。つまりは、船の上で新車発表会を開催するというのだ。

にっぽん丸といえば商船三井グループが保有する、日本屈指の豪華客船。全長166メートル、全幅24メートルの巨体に約200の客室を擁し、最大500人程度の乗客を収容して航行できる。レストランやプールなどの施設もある。この船を1隻貸し切るとは、いったいどれだけの費用がかかるのか想像もつかない。まさに豪華絢爛。ベンツのすさまじい気合いと権威を感じつつ、発表会当日を迎えた――。

最上級モデルの車両価格は2340万円

メルセデス・ベンツは8月23日、Sクラスを8年ぶりにフルモデルチェンジ(全面改良)して日本市場に投入すると発表した。全国の正規販売店を通じて10月1日から予約注文を受け付け、11月上旬に販売、納車を開始する。

Sクラスとは、車にちょっと詳しい人なら誰もが知るベンツの最高級車だ。新型は6代目。迫力と高級感にあふれた内外装デザイン、大きめの車体に大排気量エンジンを積み、各時代の画期的な技術を余すところなく搭載してきた。新型Sクラスの場合、車両価格はベーシックモデル(基本仕様)でも1090万円、スポーツブランドのAMGを冠する最上級モデルは2340万円もする。普通のサラリーマンでは間違いなく手が届かない。会社経営者や資産家などの超富裕層“御用達”ともいえる車だ。

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