新型「ベンツAクラス」に乗ってみた 輸入高級車ブランドがコンパクトを攻めるワケ

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1月後半の週末、東京・六本木の「メルセデス・ベンツ・コネクション」は、活気にあふれていた。ドイツの高級車「メルセデス・ベンツ」のブランド発信拠点に集まった来場者のお目当ては、7年ぶりのフルモデルチェンジ(全面改良)で、日本に投入されたメルセデス・ベンツの新型「Aクラス」。展示車を囲んで人だかりができ、試乗車の順番を待って列がつくられた。

「これが、あのAクラス?」

実際に取材した記者だけでなく、実車を見て率直にそう思う人が大半に違いない。3代目となった新型は、まさに“大変身”を遂げた。従来モデルは5ドアの背高トールワゴンで、ファミリーカーのようだった。だが、新型は同じ5ドアでも車高が低く、流れるようなデザイン。カッコいいのだ。

流れるスタイル、迫力もベンツ流を継承

聞けば車高は16cmも低くなったという。正面から見ても、迫力があり、押し出しの強いベンツ特有のフロントマスクをしっかりと表現している。まさに別物である。

買えるかどうかを別にすると、284万円から、という車両本体価格はベンツの中ではお手頃な設定だろう。搭載されているエンジンを知って合点がいった。エンジンの出力を高めるターボ(過給器)が付いているとはいえ、排気量は1600cc。通常エンジンの1800cc相当のパワーがあるが、日本車だったら200万円前後の価格設定となるような、中・小型クラス以下に位置づけられるモデルである。

しかし、そこはかの有名なベンツである。そもそもベンツは初体験だったが、実際に新型Aクラスに試乗して驚いた。

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