現行iPhoneに「iOS 11」がもたらす3つの進化 「倍の枚数」の写真が保存できる!

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WWDC 2017の基調講演で「iOS 11」の新機能について説明するソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏(筆者撮影)

アップルは6月5~9日に開催した世界開発者会議「WWDC 2017」で、iPhone/iPad向けの最新ソフトウエア、「iOS 11」を披露した。開発者向けにはすでにプレビュー版が配信されており、一般ユーザーも、6月末からパブリックプレビュー版を試すことができる(要登録)。

iOS 11には数々の新機能が搭載されるが、現行モデルのiPhoneに訪れる重要な変化を3つ、紹介しよう。

同じ容量で「倍の枚数」の写真が撮れる

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iPhoneはスマートフォンでありながら、世界で最もアクティブに使われている「デジタルカメラ」でもある。アップルによると、1年間にiPhoneで撮影される写真は1兆枚にも上る。そして、この1兆枚の写真が、いつでもツイッターやインスタグラムで共有できる状況にあるというから驚かされる。

アップルはiPhoneの機能の中でも、カメラには非常に力を入れている。高機能化ではなく、シャッターボタンを押すだけで最良の写真が撮られるという、シンプルさを重視する姿勢を崩していない。

その一方で、3秒の動画を同時に記録するLive Photosや2台のカメラを搭載するiPhone 7 Plusでのポートレートモードなど、写真の新しい撮影方法や楽しみ方を提供している。

iOS 11では、写真に関する、大きな問題解決に取り組んだ。それは保存容量をより小さくするための、ファイルフォーマットの変更だ。

アップルはiOS 11で、これまでの静止画のJPEG形式、動画のH.264形式から、写真は「HEIF」(High Efficiency Image File Format、ヒーフ)形式を、動画には「HEVC」(High Efficiency Video Coding)というコーデック(圧縮・解凍のプログラム)を採用すると発表した。

これらの新しいフォーマットで記録された画像は、同じクオリティで40%のファイル容量圧縮を実現することができ、一般的な使い方では、これまでの2倍の写真やビデオを、同じ容量のiPhoneに保存することができるようになる。

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