神保町「未来食堂」の"非常識な成功"の秘密

ITエンジニアが定食屋をやってみたら…

「未来食堂」の店主・小林せかいさん

こんにちは。東京は千代田区の神保町にある定食屋「未来食堂」の店主・小林せかいと申します。未来食堂は、私がひとりで回している、カウンター12席だけの小さな定食屋です。

小さな店ではありますが、ランチ時には最高10回転まわしたこともあり、また、自分以外の人件費はゼロ、かつ、ひと月の売上高が110万円を超えることがあるなど、十分な黒字です。

超効率的な経営システム

なぜひとりでランチタイムに10回転も回せるのか? と疑問に思われたでしょうか。従業員は私ひとりですが、実は未来食堂には、1度お店に来た人なら誰でも50分のお手伝いで1食無料になる「まかない」という仕組みがあるのです。ですから、実際は“まかないさん”と一緒にお店を回しています。

「まかない」は開店前から閉店後まで、1日最大7枠。開店1年半で、“まかないさん”の数は年間のべ450人以上を数えています。おいしいまかない目当ての方はもちろん、飲食店開業を目指す方、NPO主宰者、起業を考える方、学生の方など、さまざまな方が「まかない」にいらっしゃいます。

私は東京工業大学数学科を卒業後、日本IBMやクックパッドでITエンジニアとして勤めたのち、1年4カ月の修行期間を経て、異業種である飲食業界で「未来食堂」を開業しました。

新しいことをやりたい方や起業志望の方が“まかないさん”として、大勢この食堂に来られるのは、私が「理系エンジニア」と「飲食店」という一見、関係のない職業を結びつけ、新しいあり方をつくったからなのでしょう。

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