なぜ男たちは「藤原ヒロシ」に行列するのか 男消費、女消費はこんなにも変わってきた
「藤原ヒロシ」に2000人の長蛇の列
原宿は行列の街である。平日も週末も、どこかに必ず行列がある。
パンケーキにジャニーズ、台湾かき氷にゴローズ。そんな日常の中4月21日、原宿のGYREビルの横から表参道駅を越え骨董通りまで約2000人の長い長い行列が続いた。
この行列のもとが「ルイ・ヴィトン×フラグメントデザイン」コラボアイテムのポップアップショップ(LOUIS VUITTON in collaboration with FRAGMENT POP-UP STORE)だ。「フラグメントデザイン」とは藤原ヒロシが手がけるブランドである。1990年代から原宿カルチャーを牽引し、今もクリエーターとして日本だけでなく世界的に影響力のある存在として君臨する藤原ヒロシ。
今回は期間限定ショップで販売される、国内先行発売のアイテムの数々に、ファンたちが長蛇の列をつくった。
ファッション誌の編集者として、1990年代からこうした消費トレンドを見つめてきた筆者には、この行列はなかなかに味わい深い。
彼に最も影響された40代から、その時代を知らない20代まで、藤原ヒロシは幅広い層の男性を魅了している。最近も渋谷にできるトランクホテルに関する対談記事での発言が話題になるなど、ますます神格化されている感じすらする。
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