フランスでも「EU離脱派」が大統領になるのか

極右ルペン失速、追い込む極左メランション

大混戦のフランス大統領選。極右ルペンや中道マクロンを追い上げる、左翼党のメランション候補(写真:AP/アフロ)

フランス大統領選挙が前代未聞の団子状態になっている――。

4月23日に行われる1回目の投票まで1週間を切り、フランス大統領選挙が大混戦だ。各種世論調査を見ると、11人の立候補者のうち、5月7日予定の2回目投票(決選投票)進出が射程に入っているのは、4候補。投票直前までデッドヒートは続きそうである。

「前例のない不確実さ」。4月11日付のフランスのル・モンド紙はこう伝えた。1回目投票で「誰を支持するか」を聞いた世論調査では、現在、極右政党「国民戦線」党首のマリーヌ・ルペン氏と、中道左派で無所属のエマニュエル・マクロン氏がトップ争い。これに最大野党の右派、共和党のフランソワ・フィヨン氏と、政治運動「不服従のフランス」をリードする極左派のジャン=リュック・メランション氏がこれに続く。政権与党である社会党のブノワ・アモン候補の支持率は低迷し、もはや蚊帳の外に置かれた感がある。

世論調査のプラットフォーム「POP2017」によると、15日時点ではマクロン氏が23%でリードし、ルペン氏も22%と僅差だ。フィヨン氏とメランション氏が追い上げて、いずれも20%とほぼ団子状態にある。アモン氏は8%にとどまる。他の世論調査でも、上位2人と下位2人の差が縮まっており、もはや”誤差の範囲”ともいえよう。

上位2人による決選投票が濃厚に

大統領選は1回目で過半数を獲得する候補がいなければ、上位2人による2回目の投票が行われる仕組み。今のところ、抜きんでた候補が見当たらず、決選投票の可能性が濃厚だ。

大接戦となっているのは、上位2人の支持率の伸び悩みが一因とみられる。マクロン氏は、著名な経済学者のジャック・アタリ氏を介してフランソワ・オランド大統領に出会ったのを機に、政治の道を歩み始め、2014年には経済・産業・デジタル担当相に任命された。が、昨年8月に辞任を表明して社会党を飛び出し、現在は政策集団「前進!」を率いる。

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