糸井重里社長「上場後の楽しみは優待と総会」

上場したほぼ日、「ポスト糸井」も課題に

糸井重里(いとい しげさと)/1948年生まれ。コピーライターの先駆けで、西武百貨店の広告「おいしい生活」などのキャッチコピーで知られる。沢田研二『TOKIO』の作詞や、ゲームソフト『MOTHER』シリーズなどの制作、TBS番組を舞台にした「徳川埋蔵金探し」など、マルチタレントぶりでは他の追随を許さない。1979年有限会社東京糸井重里事務所設立。1998年ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」開設。2002年個人事務所を株式会社に改組。2016年12月現社名に変更(撮影:尾形文繁)

――会社経営自体が、コピーライターとしての仕上げなのでしょうか。

作品かもしれない。自分だけが作る作品じゃないのがまた、特別に面白い。

――立ち上げ当初もそういう気持ちだったと思いますが、上場してますます腕の振るいがいがある?

これからのほうが面白いと思っている。まあ、寿命が来ますけど。

――寿命といっても糸井さんはまだ68歳。ただ、会社を永続的に回していくには「ポスト糸井」、後継者は必要です。後継社長のイメージや条件は?

ゲームとして「この人が社長だったら」ということはけっこう遊びとしてやっているが、やっぱりなってみないとわからない。ああでもないこうでもないと考え抜くより、何か縁があって始まることじゃないかと楽しみにしている。もしかしたら、全然畑違いの人でも、「たぶんあなたがいたらみんな喜ぶよ」というのが答え。だから、機能としてはビジネスのもっと得意な人がいたほうがよいが、それは社長の仕事じゃない気がする。

「後継者は娘」じゃない選択肢が100もある

――(社長を辞めるのは)イメージとしては4~5年後? 2~3年後?

幸か不幸か健康なので、「年を取っているのに辞めない人」になる可能性もある。自分ではどこかで、あまり長くなく、と言い聞かせている。

――大株主を見ると、お嬢様の池田あんださんが2位株主(上場直前で株式保有比率23.9%。筆頭株主の糸井氏は同35.8%)で、ほぼ日の社員でもある。それこそ、後継者にというお考えがふと浮かんだりするのでは?

それがないんだな。

――糸井さんのDNAをちゃんと受け継いでいると思うが。

ものすごく受け継いでいるけれど、違います。

――いろんなクリエーティブなところとか、ビジネスの感覚とか、そういうものはありませんか。まだ30代でいらっしゃるということで、何十年か経ったら・・・・・・

とてもいい考えだと思うが、それじゃない選択肢がその前に100ぐらいある。

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