「電気が使えない世界」を映画はどう描くのか

「サバイバルファミリー」矢口史靖監督に聞く

2月11日から公開の『サバイバルファミリー』。題材は「もしも電気がなくなったら」というシチュエーションだ ©2017フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』など、コミカルな独自の視点で数々のヒット作を世に送り出してきた矢口史靖監督の最新作『サバイバルファミリー』が2月11日より全国東宝系にて公開されている。
主人公・鈴木義之を演じるのは、久々の矢口作品参加となる小日向文世。母・光恵には深津絵里。そしてその子どもたちを若手注目株の泉澤祐希、葵わかなが演じているほか、時任三郎や大地康雄、柄本明といったキャスト陣が脇を固めている。
今回、矢口監督が題材に選んだのは「もしも電気がなくなったら」というシチュエーション。電気によって動くパソコン、携帯電話、冷蔵庫、電車から、ガス、水道、果てはバッテリーや乾電池すらも使えなくなるという世界で、とある家族が生きるためにサバイバルを繰り広げる物語だ。
矢口監督によるオリジナル脚本は、笑いの中にも「真の豊かさとは何か」という問いかけを浮かび上がらせるものとなった。まさに新境地と呼ぶべき作品を送りだした矢口監督に話を聞いた。

実際にたどるコースをまず下見した

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――『ハッピーフライト』なら空港に取材に、『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』なら林業の現場を取材にと、作品ごとに綿密なリサーチをされてきたと思います。「もしも電気がなくなったら」というテーマを持つ作品では、どのような取材をしたのでしょうか。

わかりやすいところで言うと、電気がなくなることで鈴木一家がたどるコースを実際に車でたどってみました。彼らはどんな景色を見るのか。どのへんで水がなくなってしまうのか。食べ物や飲み物の代わりになるものをどう見つけるのか。探し当てたバッテリー補充液は口に入れられるものなのか。実際に口にしてみて、お腹をこわさなければ物語に織り込みます。

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