なぜ再燃?各地で「社歌」が盛り上がるワケ ハードメタルからロック、ラップまで!
「小松菜に聞かせる、メタル社歌」で、農業革命
農業革命を社是に掲げる、千葉県の農業生産法人ベジフルファーム。社歌「小松菜伐採」は、聴く人を圧倒するハードメタルだ。力強いドラム音に続き、韻を踏んだシャウトが続く。
作詞・作曲を手掛けたのは、同社取締役の長山衛さん(42)。演奏は、自身も参加するメタルバンド「オリンポス16闘神」が担当した。歌詞に込めたのは、農業界の実情と過酷さ。一方で曲調は、社員たちが元気や勢いが出ることを意識して作成し、昨年1月に完成した。
ところが、出来上がったメタル社歌は難易度が高すぎて、社員のほとんどが歌えないという。古来の「社歌」のイメージでいうと、全社員で斉唱するという印象があるが、歌えない社歌とはいったい……。
長山さんに聞くと、同社の社歌は、たとえ社員が歌えなくても十分に意味があるという。というのも、もともと制作のきっかけは、社の雰囲気づくりでも社員の一体感の醸成でもない。同社が年間400トン生産する、小松菜の「聴育」のためだ。
小松菜にメタル音楽を聴かせて育てる。



















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