「折れる力」がない人は40代から伸びない

NHK敏腕制作マンの「流される技術」

嫌いな相手にこそ「お茶を入れる」気概が必要です(写真:KAORU / PIXTA)

ここぞというところで、「折れない」人がいます。

どう見ても、あなたが間違っているでしょ、というときでも、「いや、これは……」と断じて自説を曲げない。「企画について意見をください」と言われて、改善点を指摘すると、「でも、これはこういう意図なんです!」と怒り出す。こちらとしては、「求められて意見を言ったのに、なぜ怒られなければいけないんだろう」という気持ちになります。

夫婦や恋人でも、「洗濯物には必ず柔軟剤を入れたい!」「いや、セーターとか大事なものだけでいい」みたいなどうでもいい話で口論になります。

思うのですが、どうでもいいことで頑張っても、本当に大事な道を見失うだけです。

「折れる」からこそ、うまくいく

僕の役職は、NHKエンタープライズのエグゼクティブプロデューサーです。とはいえ実際の仕事はディレクターで、ずっと現場でドラマやコントの演出をしてきました。「サラリーマンNEO」「あまちゃん」「となりのシムラ」などの番組は、ご覧になったことがある方もいるのではないでしょうか。どれも個性的な番組で、おかげさまで多くの方に支持されています。

また、NHKにいながら、現在公開中の東野圭吾さん原作のベストセラー小説の映画化『疾風ロンド』(配給・東映)の監督に抜擢していただきました。組織に勤めながらも、個人として認められて外部の方からお仕事の話をいただくというのは、本当に光栄なことと思っています。

その秘訣は、「自分を出していく」のではなく、むしろ「折れる力」ではなかったかと思います。

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