「住みよさランキング2013」世界編

グローバルエリートが緊急選定

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
ラオスのルアンプラバーンでハイキングを楽しむムーギー・キム氏

さて、われらが「東洋経済オンライン」で、「グローバルエリートは見た!」のコラムを押しのけ、最近、人気なのが「住みよさランキング」である。しかし「鯖江6位」や「福井強し!」というのはほんまかな……。

そもそも住みやすいかどうかなんて個別の事情で基準も変わるわけで、また、同じ人にとっても時間とともにその基準は変わる。しょせん客観的なランキングなどあまり意味がなく、それならここは徹底的に主観で、私がかつて行ったり住んだりした都市の住みよさランキングを緊急公開させていただこう。

まず10位は、ルアンプラバーン ラオス、おめでとう!

まぁみてください、このきれいな自然。私はこれほど美しいハイキングコースとエメラルドグリーンの湖、そしておいしいチキンを食べたことがない。ラオスなどでは大都市に住むわれわれが食するような養殖のブロイラーではなく(もちろん美食家のあなたは宮崎産の地鶏や名古屋コーチンに舌鼓を打つわけだが)、そこらへんで放牧されている(鶏も放牧と言うのかな?)ラオスの鶏たちである。天然の食材を食べ、十二分に日々運動している鶏たちは、その屈強な筋肉が絶妙の歯ごたえと凝縮された肉のうま味につながっている。

栄養豊な恵みの河・メコン川で泳ぐ魚たちは、そのグロテスクな形相とは裏腹に、東南アジア特有のスパイスで煮込めば非常に美味である。森の中を歩いていると、いまだに高床式倉庫みたいな木の上にある家で暮らしている家庭が多いのだが、村の中に開講されている学校では教科書を買う寄付を募っていた。なお日本人の若者のボランティアが働いている姿も何回か目にした。こんなところでひそかに善行を働いている日本の若者に拍手を送りたい。(ここにくるための飛行機代や旅費を送金したほうがよっぽどためになる、といった部外者の批判はグローバルエリートが許さない)

さて、子供の数が多く、将来の経済成長が期待されるラオス。ルアンプラバーンの美しい絶景とおいしい鶏を食べるべく、夏休みに足を運んでみられてはいかがか。なおキップという通貨はインフレのためか単位が大きく、すべて何百万キップとかの値段で売られているのだが、私が数年前に経験したジンバブエの2兆ジンバブエドルでコーラを1本買ったときの衝撃に比べれば、このくらいお茶の子サイサイであろう。

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