マツダ、初のHVは「アクセラ」で投入へ ベース車は「Mazda3」で世界展開

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マツダ初となるハイブリッド車(HV)の概要が公表された。日本で「アクセラ」として展開する中型乗用車をベースにしたセダンタイプとなる見込みだ。

マツダは6月27日、中型乗用車「Mazda3(日本名:アクセラ)」をフルモデルチェンジし、今秋の北米から順次、世界中で販売していくと発表した。

新型Mazda3は、マツダが2012年から導入している新プラットフォーム「スカイアクティブ」と統一デザイン「魂動(こどう)」を採用した車種の第3弾。統一デザインにより、第1弾のSUV(スポーツ多目的車)・CX-5、第2弾・Mazda6(日本名:アテンザ)と非常によく似た印象を与える外観となっている。

エンジンはガソリン、ディーゼルの2タイプ

ボディタイプはハッチバックとセダン、エンジンは、新開発の排気量1.5リットルガソリンエンジンを含め、ガソリンエンジンで1.5~2.5リットル、ディーゼルで2.2リットルをラインナップ。日本には、トヨタ自動車から技術供与を受けたハイブリッドエンジンを搭載したセダンタイプも投入されるが、これはマツダにとって初めてのハイブリッド車ということになる。

日本での発売車種について詳細は非公表だが、現行車種の状況等から、エンジンは1.5~2リットルのガソリン、2.2リットル・ディーゼル、ハイブリッド、ボディはワゴンとセダンが投入されると思われる。

Mazda3は、2012年に全世界で約38万台(うち、北米約16万台、日本1.6万台)を販売したマツダの最量販車種。今回採用した「スカイアクティブ」は、車両全体の設計を抜本的に見直し、1ドル=77円でも輸出して利益が出るとマツダが自信を持つプラットフォームだ。先に適用したCX-5、Mazda6は、前2013年3月期の5期ぶり黒字転換に大きく寄与した。最量販車種のMazda3がスカイアクティブ化は、下期以降の業績拡大に貢献する見込みだ。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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