三菱自動車「eKワゴン」の内なる敵

日産との共同開発、新型軽自動車を投入

三菱自動車は6月6日、新型軽自動車「eKワゴン」「eKカスタム」を日本全国の系列販売店を通じて発売した。合弁会社NMKVの共同出資元である日産自動車と共同開発した第1弾の新型車で、三菱自は日産に「デイズ(DAYZ)」シリーズとしてOEM(相手先ブランドによる生産)供給する。

税制面での優遇をはじめとする維持費の安さに加えて、商品力の向上、バリエーションの多様化などにより、軽自動車の人気は以前にも増して高まっており、国内新車市場における軽自動車の割合は、10年前の3割程度から足元では約4割に上がっている。ダイハツ工業、スズキという従来の2強にホンダがヒット車で食い込み、熾烈な競争を繰り広げる市場に、“第4勢力”として日産・三菱自連合が割って入った格好となる。

「eKワゴン」は累計75万台のヒットシリーズ

「eKワゴン」は2001年に初代が登場。新型は3代目に当たる。累計販売台数75万台を超える、三菱自の主力車種である。3代目は軽トールワゴン(車高1550mm以上)タイプでは、最高水準となるガソリン1リットル当たり29.2kmの燃費性能を達成。車内空間の広さなどもウリだ。

三菱自は日産へのOEM供給により、生産面で特にメリットを享受する。「eK」「DAYZ」シリーズの全量生産を担う水島製作所は、円高に伴う輸出の不振などで12年5月から夜間操業を休止するなどの対応を採っていた。13年度中に4ラインを2ラインに集約し、効率化を図った状態で、今回の新型軽の生産を始めたことで昼夜2交代のフル生産体制に戻っている。共同開発により、三菱自は日産の技術を新型車開発に生かせたうえ、開発費も抑制できた。

ただし、コインには必ず表と裏があるように、軽自動車における日産とのタッグは三菱自にとってメリットばかりでもない。

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