三菱地所が千住大橋旗艦商業施設で狙うもの

下町の工場地帯のイメージが一新

千住大橋ポンテグランテTOKYOのA街区の完成予想図。2014年4月のオープン予定だ

経済産業省は今年4月届出分の新規出店予定の大型店舗を公表した(表参照)。それによれば、新規出店の届け出があった大型店は77件で昨年同月比6件増になり、先月の83件(前年同月78件)に続き、2カ月連続で前年同月を上回る結果となった。

三菱地所が旗艦NSCを計画

今月の新規出店届出の中で最も注目されるのが、2014年4月オープン予定の「(仮称)千住大橋ポンテグランデTOKYO A街区商業施設計画」(店舗面積約1.4万平方メートル)である。

三菱地所が土地を保有するニッピ(本社足立区、ジャスダック上場)より事業用定期借地にて用地を賃借。まちづくりと一体となったNSC(ネイバーフッドショッピングセンター)における同社の旗艦商業施設として建設する。NSCとは、地元住民を中心に中域からの集客を見込む小商圏をターゲットとした商業施設のことで、食品スーパーを核に日常性の高い商品を扱う小売店や飲食店がテナントの主体。

場所は、京成本線「千住大橋駅」のすぐ南側。ニッピの東京本社工場跡地を再開発するのを機に、千住大橋駅周辺地区全体のまちづくりを行い、そのエリアに中核商業施設として出店する予定だ。

敷地面積約1万平方メートルに鉄骨造5階建て、1階にはスーパーマーケット(テナント未定)を核に、1~3階にファッション・雑貨などの大型物販店、2階にレストラン、3階に保育所、4階にクリニック、貸農園など45店舗が入居。4階の一部と5階の屋上が駐車場となる。

住宅が密集する城東エリアでは、大型店の用地確保が極めて困難。編集部の集計によれば、店舗面積1万平方メートル超の足立区への大型店舗出店は、2007年11月に開店した「アリオ西新井」以来、実に7年ぶりのこと。オープンすれば北千住マルイ(店舗面積3.4万平方メートル)、アリオ西新井(3.1万平方メートル)、ルミネ北千住店(1.7万平方メートル)に次ぎ、足立区では第4位の規模の商業施設となる。

また、隅田川を挟んで対岸の荒川区には1万平方メートルを超える大型商業施設は1店舗もないため、既存の商圏バランスに大きな影響を与える可能性は高い。

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