日本人はなじめない、アメリカの超学歴社会

階級上昇を目指す、熾烈なる戦い

日本人はどうやって日本人になるのだろうか? そんな誰もが意識したことがないことを、グローバル化という視点でとらえていくとどうなるだろうか? 21世紀のグローバル化が私たちに突きつけている問題は、国際標準語(英語)を話す国際人になることではない。日本人という確固たるアイデンティティを持って、世界を舞台に活躍できる人材になることだ。
しかし残念ながら、日本で日本人の両親から生まれ、日本の教育を受けて育つと、真の日本人にならない。一人娘をアメリカと中国の教育で育てたジャーナリストが、その経験を基に、日本人とは何かを問いかける。
ハーバード大学を頂点とするアメリカの超学歴社会(写真:Bloomberg via Getty Images)

学歴は「社会階層」を上がる手段

今回もアメリカ留学を目指す若者のために、アメリカの学歴社会の話を書かせてもらう。

前回は、アメリカが日本以上の「超学歴社会」であり、学歴によって属する社会階層が決まる「階級社会」の国だということを説明した。

だから、単に「英語力をアップさせたい」、あるいは海外で「自分探しをしてみたい」などという考えで、安易に留学すると失敗する。

これは、娘がインターナショナル・スクール在学中に、教師からも、先輩父兄からも言われたことである。

「西海岸に行くならあまり意識しなくてもいいでしょうが、東海岸、とくにニューイングランドに行くなら、考えておいたほうがいいでしょうね。プレップから来ているWASP(ワスプ)の生徒と留学生ではまったく違いますから」

かつて、ハーバードなどのアイビー各校は、WASPの子弟の高等教育機関だった。だから、それ以外の階層の若者は入れなかった。しかし、いまではあらゆる人種、階層の若者に門戸を開き、学歴獲得は完全な実力争いになった。その結果、世界中から留学生が集まるようになり、最近では中韓の学生が異常に増えている。

彼らは、社会階層の階段を上がるために、寸暇を惜しんで勉強している。そんな中に、階層意識が薄い日本人がポンと飛び込んだら、どうなるだろうか?

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