東大・外資エリートの美女が、幸薄いワケ

私の人生、成功したことがない?

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
日本大学界のトップに立つ東大。この大学を出た女子はどんな人生を歩むのか(撮影:尾形文繁)

「私の人生、成功したためしがなくて……。そつなくこなしているんだけど、枠の中にきっちり納まってしまっているんだよね」

篠原亜美(仮名)32歳。関東の有名中高一貫女子高で勉強漬けの毎日を過ごした後、東京大学法学部に進学。スキーサークルでゆるーい生活を送った後、大して勉強するわけでもなく3年後に就職活動を迎える。

官僚の父親と専業主婦の母親に育てられ、裕福な少女時代を過ごした。ただ厳格な父親ではなく、どちらかといえば“下ネタもOK”な家庭環境だったため、何かにつけてあけっぴろげに本音で話してくれる魅惑の美女である。

小柄で愛嬌のある笑顔の亜美が、毎朝化粧にかける時間は6分だ。アイラインが濃すぎ、ハイヒールもえらく高すぎる気がする。よく受ける誤解は何か、との問いには、「下手したらお高くとまったスノビッシュな勘違い女に思われることがあるの、話しかけてくれたら愛想よく対応するんだけど……」と、笑って話す。

今回、亜美を取り上げることにしたのは、彼女は日本社会で言うところの典型的エリート街道驀進中のキャリアウーマンであるにもかかわらず、彼女自身の自己評価が極めて低く、自分の人生は成功したためしがない、と繰り返し私に語りかけてきたからだ。

きらびやかに見える彼女の経歴も、なるほど、聞いてみれば波瀾万丈である。人様の人生、見かけの経歴だけで勝手に成功・失敗を判断してはいけない。誤解だらけの客観よりも主観の深部を探るほうが有意義なことも多い。今回は彼女の心の闇をえぐり取ることで、親愛なる読者の皆様に、何らかの示唆を提供することができそうだ。

以下は先日、ロンドンのバーで飲んだときに行った、彼女とのインタビューである。

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