ドル安円高の局面は、終了したのか

ディーラー歴20年の達人が読む為替

当面はモミ合いも(撮影:梅谷 秀司)

7日に発表になった米5月の雇用統計がそれなりに強い数字となったこともあり、ドル円相場は一時1ドル94円台を付けた後、98円台までドルが急反発した。

実は、この動きは昨年の今ごろに少し似ている。昨年の2012年、6月1日に発表された5月の米雇用統計は、今年と違って市場予想を下回ったのだが、ドル円はこの時、77円65銭付近の安値を付けた後、78円まで戻り、その週は79円80銭付近まで反発した。ドル円の動きは、その時の動きと似ている。

雇用統計を都合良く解釈したマーケット

7日の5月の雇用統計の数字は、ここまでドルの反発、株の反発があったほど、強かったのかという疑問が残る。非農業部門雇用者数は予想の16.5~17万人を上回る17.5万人。一方で、失業率は前回の7.5%を上回る7.6%へと悪化した。この数字がなぜ株高、ドル高に結びつくのかといわれれば、明確には説明できない。

強いてあげるとすれば、5日に発表されたADP雇用者数が予想を下回り、事前の期待が低かったことも原因だろう。予想を上回る数字に「米国経済の成長は継続している」のでドル高、しかし「最近注目されるFRBの資産買い入れ枠をすぐに縮小するほどには景気は強くない」ので、資産買い入れ規模維持で株高という、マーケットに都合のいい解釈となったのではないだろうか。

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