「同業者と結婚」は退職や異動の理由になるか

上司に「どちらかが辞めろ」と言われたら?

同業他社の社員と結婚したら、退職か異動を受け入れなければならないの?(写真: KAORU / PIXTA)

社内の別部署の人よりも、社外の同業者との方が共有できることが多いと感じることはありませんか。その居心地の良さは、やがて恋愛に発展することもあります。しかし、弁護士ドットコムの法律相談コーナーに投稿した女性の場合、同業者との結婚により、退職をしなければいけないと言われたそうです。

「結婚相手が同業者で、ライバル社です」という相談者。上司に結婚を報告したところ、「どちらかが辞めなければならないかもしれない」と言われたそうです。しかし「会社の情報などは共有は致しませんし、そのような会話になることもありません」として、会社を辞める気は全くないと言います。

同業他社の社員との結婚によって、退職しなければいけないのでしょうか。あるいは社内で配置転換を打診されたら、受け入れなければいけないのでしょうか。柴田幸正弁護士に話を聞きました。

退職を命じられても「無効」

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

一般的に、労働者は、営業上の秘密を保持すべき義務(「秘密保持義務」)を負うとされています。

労働者が秘密保持義務に違反したときは、就業規則に規定があれば、それに基づき、「懲戒処分」を受けたり、「損害賠償義務」(債務不履行あるいは不法行為に基づく)を使用者(会社)に対して負ったりすることになります。

しかし、婚約者が同業他社の従業員という理由だけで、秘密保持義務違反に問われるわけではありません。秘密保持義務違反の行為が生じるのはあくまで可能性に過ぎないからです。

次ページ配置転換を命じられた場合は?
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
JR九州“脱鉄道”の成算

今年、上場を果たしたJR九州。豪華寝台列車「ななつ星in九州」は話題になった。しかし、人口減少などもあって鉄道事業の先行きは暗い。成長は非鉄道事業の成否に懸かっている。