「串カツ田中」創業7年で上場する酒場の正体

老若男女、子どもにも愛されるB級グルメ

平日の21時前後、恵比寿にある店舗は満席の盛況ぶりだ

創業7年――。風変わりな外食チェーンが来月9月14日に東証マザーズへ上場する。

資本金は2000万円。そして従業員は110人にすぎず、本社部門には20数人しかいない。その名も「串カツ田中」。肉や野菜、魚、加工食品などを串に刺して衣を付けて揚げる。文字どおりあの、串カツを軸にした居酒屋だ。

串カツ田中は、「ソースの二度漬け禁止」をうたい文句にした串カツを看板メニューとして、かすうどん、牛スジ土手、ちりとり鍋など大阪名物のグルメを中心にさまざまな一品料理をそろえ、もちろんアルコールを中心に各種ドリンクも提供する。一目でわかる白いテントに「串カツ田中」と書かれた看板。間口を広くしてガラス越しに店内の様子がわかり、誰もが入りやすい大衆食堂(酒場)の雰囲気を醸し出しており、接客面でも老若男女、子どもも含めて来店できるような商品・サービスを提供している。

串カツはもともと大阪名物ながら、この串カツ田中は特に関西圏や九州地方に住む読者にとってなじみがないに違いない。本社は品川にあり、今の店舗ネットワークは首都圏中心。ただ、この店舗数の伸びがすごい。5年前にたった6店舗だったところ、今年(7月末時点)ではフランチャイズを含めて約120店舗にまで拡大している。また、これ以降も毎年30店を超える出店を予定している。

串カツ田中の系譜

串カツ田中は2008年12月に1号店を世田谷にオープンした。初めは、副社長である田中洋江氏の亡き父親が残したレシピをもとにしたという。そこから、月商が順調に伸び、3年後(2011年)には方南町店をフランチャイズ化している。手薄だった関西・九州に関しても、大阪(岸和田店)、九州(沖縄・久茂地)に進出しており、ここから関西・九州に広げていきたい考えだ。新規上場にあたって公表された有価証券報告書に明記された目標は「全国1000店体制」だ。

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