ゴルフ界は「900円」世代を取り込めるのか

初心者がゴルフを続けられるようにする方法

ゴルファーを増やすには、始める機会だけでなく、続けたいと思わせる仕掛けや周囲の協力が必要だ(写真:bst2012/PIXTA)

リオデジャネイロ五輪のテレビ観戦で寝不足続きだという方も多いだろう。筆者もその1人で、男子112年ぶり、女子116年ぶりとなるゴルフ競技の金メダリスト誕生の瞬間を見るためほぼ徹夜。世界のトップ4人が真意のよくわからない理由で出場を辞退した男子は、チケット完売の最終日に1万1000人以上のギャラリーが入った。ゴルフ発祥の英国(正確にはスコットランドとされるが)代表のローズとスウェーデン代表のステンソンが激闘を展開し、「五輪は盛り上がる。辞退した人は後悔すると思う」と話したという米国のクーチャーが驚異の追い上げで、銅メダルという結果になった。

初めてゴルフを見るギャラリーも多かったようで、カメラを向けるなど観戦マナーはイマイチだったが、各国国旗が振られ、明らかにメジャー大会とは違う雰囲気につつまれた。ゴルフの面白さを世界に伝えるにはいい機会だった。なにより、金メダルのローズの喜びようはメジャー大会の優勝にも劣らないほどだった。

世界ランクの上位が全員出場した女子。朴仁妃(韓国)が抜けて金メダルを獲得したが、日本の野村敏京(4位)が追い上げて一時は3位でホールアウトするなど、銀、銅メダル争いは熾烈な展開だった。出場権や試合方式の問題は残るが、2020年の東京五輪以降も存続するための、いい印象を与えられたと期待する。

20代がゴルフに使うおカネは900円!?

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以前も書いたように、五輪はテレビなどで見て、始めてみようというきっかけを作る大会でもある。競泳、体操、ラグビー、卓球、柔道、バドミントン、レスリングに、テニスの錦織、陸上の男子400メートルリレー……史上最多メダルにつながった活躍は、子どもたちのみならず、多くの人の心に響いただろう。こうした競技を始める人は増えるのだろうが、ゴルフはどうだろうか。

五輪の直前、六本木の居酒屋でゴルフ業界の友人と飲んでいた。「20代がゴルフに使えるおカネが月にいくらぐらいか知ってます?」というので、低めに「3000円」と答えたら、苦笑いで「900円なんです。どうしましょうか」。ちょっとびっくりした。総務省の2014年全国消費実態調査の「単身世帯の勤労世帯での1カ月の収入と支出」の中で、30歳未満で年収300万~350万円の人のプレー料金を含めたスポーツ費は平均「887円」とあった。約38万世帯の平均で、たぶん0円の人が多かったのだろうと推察するが、それにしても――。携帯など「情報通信関係費」の10分の1しかスポーツやゴルフに使われていない。

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