メガバンク全行、ついに税金を払う

失われた20年越え、「普通の会社」に

みずほ銀行と三井住友銀行が今春にも本格的に納税を開始する。2000年代に入り、巨額増資、公的資金の返済と、メガバンク各行は財務体質の改善を進めてきた。納税が正常化することで、メガバンク全行がようやく、そろい踏みで「普通の会社」に復帰する。

株高もあり、今期はリーマンショック前を上回る利益に

三菱UFJ、三井住友、みずほの各フィナンシャルグループ(FG)とも足元の業績は好調だ。3メガバンクの今2013年3月期は、いずれも会社計画を上回る着地となりそうだ。

「アベノミクスの効果はまだ間接的だが、状況は確実に好転している」――。メガバンクのIR担当者は口をそろえてそう話す。

3メガバンク合計の今期の最終利益は、東洋経済「会社四季報」春号(3月中旬発売予定)の予想ベースで、1兆8900億円にも上る見込みだ。これはリーマンショック前、08年3月期の最終利益の合計約1兆4000億円をゆうに超える。

好業績の理由としては、海外向け貸し出しの拡大や、多額の債券売買益、株式市場の回復に伴う株式減損の縮小などが挙げられる。特に株式減損の縮小は大きい。

たとえば、みずほFGは、12年9月末には2745億円の株式減損が発生していたが、昨年11月以降にアベノミクス期待による急激な株高が起きたことで、12年12月末の株式減損は1229億円に半減してしまった。わずか3カ月で1500億円もの収益改善があったことになる。

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