ジャガー初のSUV、乗ってわかったその真価

日本上陸した「Fペース」はどんなクルマか

市販には至らないだろうと踏んでいたのだが…

「ええー!ジャガーまでSUVを出すの!?」

ジャガー初のSUVとして日本に上陸した「Fペース」。この夏、納車が始まったクルマの原型となった「C-X17」がデビューしたのは、2013年のフランクフルト・ショーだった。

ランボルギーニ「ウルス」、マセラティ「レヴァンテ」と、スポーツカー・メーカーからSUVのコンセプトカーが続々と登場していた時代である。とはいえ、SUVの頂点と謳われるレンジローバーと社内で共食いをする理由など見当たらない、と当時は思った。

SUVを作るワケ

ジャガーは2010年にラルフ・スペッツ氏がCEOに就任して以降、セダンのラインナップを一新すると同時に、スポーツカー・メーカーへの回帰を謳って「Fタイプ」のようなピュア・スポーツカーを登場させて、硬派な姿勢を見せていた。それもあって、ランボルギーニ同様、2013年のフランクフルト・ショーでは、コンセプトカーを登場させたものの、市販には至らないだろうと踏んでいた。

ところが、コンセプトカーとして登場させた「C-X17」は、実は4台も制作されており、世界中に送り出して反響を集めたところ、存外、評判がよかったらしく、コンセプトカーから3年越しで「Fペース」を発売にこぎつけた。ソリハル工場に5年で15億ポンドの投資をして、最新鋭の生産設備に生まれ変わらせ、アルミ製プラットフォームを刷新し、2リッターディーゼルエンジンも新たに採用した。再生アルミの使用率を2020年までに75%に高める方針も敷いている。

ジャガーといえば、超高級車のイメージがつきまとう。実際、メルセデス・ベンツに乗る部長クラスの友人も、「俺なんか、ジャガーは到底手が届かないなあ」と話すが、エントリーモデルの「XE」は439万円から、「Fペース」のエントリーモデルも639万円からと、べらぼうに高いクルマでもない。

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