ホンダは、どうして「タイプR」にこだわるのか FF最速!新型シビック タイプRの実力
「タイプR」と聞いて、心躍る自動車好きは少なくないだろう。ホンダがF1やツーリングカー選手権などのモータースポーツで培った技術をつぎ込んで、走行性能を高めた市販車の最上級スポーツモデルに付けられたグレード名だ。
750台限定の「シビック タイプR」に殺到
ホンダの最高峰スポーツカー「NSX」をはじめ、「インテグラ」(現在は絶版)、「シビック」などに設定されてきた。そのタイプRの最新モデルとなる5代目に当たる新型シビック タイプRの販売動向をめぐり、日本の熱狂的なファンが大きな関心を寄せている。
5代目シビック タイプRが日本でお披露目されたのは、10月下旬から11月上旬に開かれた東京モーターショー。日本では750台限定で販売されることが同時に発表された。商談申し込みは特設サイトのみで、10月29日(木)~11月23日(祝)の期間限定で受け付けられた。
もともと限定台数を超える申し込みがあった場合は抽選になることが示されていたが、車両本体価格で428万円という比較的高額なモデルにもかかわらず、「大変たくさんの方に応募いただいた」とホンダ広報部の担当者は明かす。倍率は2ケタに達したとの情報もある。
その抽選結果が発表されるのが11月30日(月)正午だ。真剣に購入を考えて商談を申し込んだユーザーは、天にも祈る気持ちで朗報を待っていることだろう。
東京モーターショーでも、ホンダブースでは5代目シビック タイプRの展示車の周りに人だかりができており、具体的な購入には至らなくても関心を寄せている自動車ファンが少なくないことをうかがわせた。
そもそもホンダが定義する「タイプR」とは何か。まず、ホンダの広報資料から引用しよう。
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