東京には勝てない。だから「らしさ」を尖らせる

スナックみたいなギター教室って?

ギター教室を経営している清水邦浩さん(34歳)に出会ったのは、JR東海道線の蒲郡駅前にある小さなコーヒーショップ「喫茶スロース」だった。カウンター内で忙しく働いているのは奥さんで、清水さんはその2階のギター教室で生徒たちを教えているらしい。

「普段はマンツーマンで教えている生徒さん同士が交流できる場所が欲しいと思って、2年前にこの店を作りました。(店舗経営は大変なので)奥さんは絶対嫌だと大反対していたのですが、オープン後はほとんど丸投げしちゃっています。彼女は僕と逆でまじめな性格なんです」

教室の空き時間には清水さんもカウンター内に入る。でも、客と話し込むと夢中になってほかのことが見えなくなってしまう。コーヒーの機器も使いこなせない。清水さん、お店の切り盛りには向いていないようだ。だから、奥さんに任せている。言い出しっぺのくせに適当だな……。

今年で10年目になるギター教室の経営には熱心に取り組んでいる。生徒数は約100人で、自分1人では見きれなくなり、若い講師を1人雇ったところだという。ホームページを見ると、月2回のレッスンで月謝は7000円超。入会金にも5000円ほどかかる。失礼ながら、人口8万人強の蒲郡市にそれだけのおカネをかけてギターを習いたい人が100人もいるとは思えない。清水さんに直接聞いてみよう。

奥様方から「綾小路きみまろ的な人気」を博しているという清水さん。確かに、おばちゃん的な人柄だ。
次ページギターを弾かずにおしゃべりだけで帰る人も?
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
単身世帯急増時代の社会保障

家族依存型、日本の社会保障はそう表現されてきた。しかし、単身世帯比率が30年間で2.2倍に急上昇、家族内の支え合いが弱体化。社会保障を強化し、単身世帯の高齢化に備える。