「アメ車」がムダに大きいワケではない理由

思わず人に話したくなる薀蓄100章

高級アメ車の代名詞ともいる「キャデラック」(撮影:尾形 文繁)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマはアメ車。ゼネラルモーターズ(GM)やフォード、クライスラーがつくる車だ。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

 

01. 「アメリカ車」とは、米国資本の自動車メーカーによって米国内で生産された自動車。アメ車とも呼ばれる

02. アメリカ車の最大の特長は、「大きな車体」と「排気量の大きさ」「足回りの軟らかさ」にあるといわれる

03. 日本車に比べると一見、無駄とも思える特長だが、米国においては非常に合理的な理由がある

04. アメリカにおける移動手段のメインは車であり、何百キロという長距離を高速道路で移動するのが常

05. 高速道路は全米に整備されているが、カーブの道はほとんどなく直線がメインである

06. その上、日本のように舗装が行き届いているところもあれば、そうでない悪路も少なくない

07. そのような道路を長時間快適にドライブするためには、大きさと頑丈さ、凹凸に強い足回りが必要なのだ

08. 米国ではヤード・ポンド法を採用しているため、アメリカ車の速度計は「マイル表示」が通常である

09. エンジンの排気量を示すのもリッター表記ではなく「キュービックインチ」。燃料の単位は「ガロン表記」である

世界初の自動車は

10. 世界初の自動車は、フランス陸軍の技術大尉だったニコラ・ジョセフ・キュニョーの蒸気機関による砲車

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11. 1769年のキュニョーの砲車で自動車の歴史が始まり、1885年ドイツでガソリン車が発明されたことで花開く

12. 1899年には、かねてから自動車製造に携わっていた米国のヘンリー・フォードが「フォード」を設立

13. 同じ頃、「ビュイック」を経営していたウィリアム・C・デュラントが「ゼネラルモータース」を設立する

14. 1908年ヘンリー・フォードはベルトコンベアを使用した流れ作業による大量生産システムで「T型」を製造

15. それまでの自動車は貴族など富裕層向けに生産されたものだったが「フォードT型」の登場で大衆化が促進

16. 大量生産による廉価な自動車作りは「フォーディズム」とも呼ばれ、欧州をはじめ世界に衝撃を与えた

17. このことから〈自動車発祥地が欧州であるなら、自動車産業発祥地は米国である〉ともいわれる

18. 大量生産の結果、米国ではモータリゼーションが早く進み、自動車自体にも最新システムが次々導入された

19. 1925年、自動車メーカー「クライスラー」が誕生。同年2月、フォードがアジア初の自社工場を日本に置く

20. 横浜・緑町に設立された「日本フォード子安工場」は米国で生産されていたモデルを主に製造・販売した

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