「アメ車」がムダに大きいワケではない理由 思わず人に話したくなる薀蓄100章

✎ 1〜 ✎ 45 ✎ 46 ✎ 47 ✎ 最新
拡大
縮小

81. スポーツなどさまざまなアクティビティに対応できる上、街乗りも可能なパワーとデザイン性を併せ持つ

82. かつてはオフロード車として認識されていたが、都会にもなじむスタイリッシュな車体に変化を遂げている

83. 米国のSUV売り上げで14年連続1位という記録を誇るのが「フォード・エクスプローラー」である

84. 余裕を持った室内空間と最大トルク35.2㎏-mというハイパワーエンジンはしっかりとした走りを実現

85. 特に人気を集めるSUVだが、フォードの日本市場からの撤退が決まった現在、今後の扱いは不透明である

86. ’08年に日本市場に登場した「リンカーン・ナビゲーター」は、名車リンカーンの血を引く大型高級SUV

87. 3列シートの広い室内は大人でもゆうに寛げる空間。価格は1000万円以上だがブランドに恥じない贅沢さだ

88. 米国大統領の専用車であるプレデンシャルリムジンを頂点としたのが「キャデラック・エスカレード」

89. 高級フルサイズセダンの代名詞ともいえるキャデラックのSUVで、女優・仲間由紀恵も愛用している

90. 6.2?エンジンのパワフルな走りと上質な素材を厳選した内装、安全性を誇り、価格は1200万円~とされる

ドイツとアメリカ文化の融合

91. '99年にはダイムラークライスラーがドイツとアメリカ文化の融合として「ジープ・グランドチェロキー」を生み出した

92. 上級モデルではエアサスペンションを搭載し、悪路でも安定した走行性能はジープの歴史に恥じないSUVだ

93. GMのSUVブランドとしては2010年に廃止されたが、米国SUVの顔ともいえるのが「ハマーH2」だ

94. 燃費の問題はあるものの、軍用車をベースにした個性的な外観と圧倒的な性能は多くのファンを魅了した

95. しかし〈最強〉で〈最高〉のアメリカ車といえば、それは大統領専用車をおいて他にない

96. 特殊装備付き大統領専用車が登場したのは’38年。納入されたのは2台の「キャデラック」であった

97. 全長6.55m、重量3470㎏のこの車は武器収納庫、送受信専用無線機のほか発電機も備えていた

98. 頑丈で信頼性の高いこの2台は、ルーズベルト、トルーマン、アイゼンハワーと3代の大統領に愛された

バラク・オバマ大統領の広島訪問のときのキャデラック・ワン(撮影:尾形 文繁)

99. オバマが使用しているのは「GMC・トップキック」のシャーシにキャデラックのボディを載せたリムジン

100. 〈キャデラック・ワン〉とも称されるこの車だがSPたちはその重装備から「BEAST(野獣)」と呼んでいる

(文:寺田 薫/モノ・マガジン編集部、モノ・マガジン2016年6月2日号より転載)

参考文献・HP/「自動車産業と生産システム」(晃洋書房)「デトロイトウェイの破綻」(旬報社)「ドキュメント昭和3」(角川書店)「クルマよ、お世話になりました」(白水社)「シークレットサービス」(並木書房)、「歴史の[語り部]となった名車たち」(芸文社)、MOBY、車選び.com、高級車トレンド情報局ほか関連HP

 

モノ・マガジン編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

『モノ・マガジン』はワールドフォトプレス社が発行するモノ情報誌。原則、隔週で発行している。公式サイトhttp://www.monomagazine.com/

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT