プロも熱中する「歴史マンガ」珠玉の5冊 大人たちに愛される話題作はこれだ!

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有名どころの一部をざっとリストアップしただけでも、これだけあります。

<日本史>
『暗黒神話』(ヤマトタケル伝説などの神話)
『日出処の天子』(飛鳥時代)
『天上の虹』(飛鳥時代)
『センゴク』(戦国時代)
『大奥』(江戸時代)
『お~い!竜馬』(江戸時代)
『風雲児たち』(江戸時代)
『宗像教授伝奇考』(さまざまな時代の伝説、伝承を扱う)
<中国史>
『キングダム』(春秋戦国時代)
『墨攻』(春秋戦国時代)
『史記』(前漢)
<ヨーロッパ史>
『テルマエ・ロマエ』(古代ローマ)
『ヴィンランド・サガ』(11世紀 北ヨーロッパ)
『チェーザレ』(15世紀 イタリア)
『ベルサイユのばら』(18世紀 フランス)

大人が読むべき5作品

今回は、特に大人が読むべき5作品ほどを『人生と勉強に効く 学べるマンガ100冊』から選り抜いて、マンガ読みのプロたちによる推薦コメントとともに紹介します。

『キングダム』 原泰久 集英社 1〜42巻

キャリア構築やチームマネジメントのヒントも! 

『キングダム』

紀元前の中国、乱世の春秋戦国時代が舞台の『キングダム』は、後に秦の始皇帝にとして中国を統一することになる少年・政(せい) と彼に使える農村出身の少年・信(しん) にスポットライトをあてた大河ロマン。一介の農民から成り上がっていく信と、国を統べる立場である政。

「戦」の世を題材にした本作では、戦略が勝敗を決するということを私たちに示してくれます。そこには「個」か「群」か? 「武力」か「知力」か? というテーマがつきものです。軍師の「知力」が「群」を動かすことがあれば、「個」の「武力」が数で圧倒的な軍を破ることもある。その駆け引きに加えて「理論」と「直感」の対立軸も取り入れてあります。しかも、単なる二項対立に終わっていていません。

たとえば「武力」重視の武官だった人物が、年齢と経験を重ねるうちに「知力」重視の文官へと変わっていったり、「知力」が高い軍師であっても、いざ戦場で一騎打ちの「個」の戦いになったときには、「武力」でも勝負する柔軟さを持ち合わせるなど。生まれ、ポジション、たどってきた人生が反映されたキャラクター各人の強さや個性を描き切っています。このように、キャリア構築やチームマネジメントのためのヒントもたくさん詰まっているのです。(マンガナイト代表/山内康裕)

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