海外ビジネスエリートはなぜ演劇を学ぶのか 「アクティブラーニング」の本質がそこにある
教師が黒板を使って教え、生徒はそれにじっと聞きいるだけ――。これまでの教育現場では、教師が発信する膨大な情報を、生徒側がじっと受け取るだけの授業が大半だったのではないだろうか。
しかし、今の社会で求められているのは、知識の量や忍耐力だけではなく、より主体的に判断する力だ。そこで出てきたのが「アクティブラーニング」という言葉。アクティブ、つまり、主体的・能動的に学ぶ授業により力を入れるべきという議論が過熱しているのだ。そして今、これが国が進める教育改革の重要な柱ともなっている。
たとえばごくごく日常的な例でいくと、
・交渉の場面で、相手が思ってもみない提案をしてきた
・部下が仕事でミスをしてしまい、大きな損害が出た
・友人の結婚式で突然スピーチを頼まれた
・車の運転をしていたら、後ろから追突されてしまった
・部下が仕事でミスをしてしまい、大きな損害が出た
・友人の結婚式で突然スピーチを頼まれた
・車の運転をしていたら、後ろから追突されてしまった
こうした突発的な出来事が起きたときに、どうとらえ、どう対応するか。それによって、その後の結果は大きく変わっていく。そのとっさの判断を助けるのが、アクティブラーニングとも言える。
「議論やプレゼン=アクティブラーニング」という誤解
「アクティブラーニング」という言葉が初めて登場したのは、1991年に出された米国の高等教育研究に関するレポートだ。
Students must do more than just listen: They must read, write, discuss, or be engaged in solving problems.
The Association for the Study of Higher Education (ASHE) report (Bonwell & Eison 1991)
The Association for the Study of Higher Education (ASHE) report (Bonwell & Eison 1991)
(生徒は、ただ聞くだけではなく、読み、書き、議論し、問題解決に参加すべきだ)
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