「日本史」がビジネスに欠かせなくなった理由

経済や経営の知識ばかりだけでは通用しない

渡辺崋山(1793~1841)の『一掃百態寺子屋風景』(写真:PPA/アフロ)

いま歴史ブームがきている。歴史好きの女性を指す「歴女(れきじょ)」という言葉を目にするようになったのは数年前。各地の城跡に目を向ければ、世代や性別に関係なく、多くの人が訪れる。観光資源や地域おこしの中核としても、城が注目されている。それだけ人々の関心が集まりやすいのだろう。

テレビでも歴史関連番組は安定した人気がある。NHKは総合テレビで「歴史秘話ヒストリア」、教育テレビで「智惠泉(ちえいず)」、BSでは「英雄たちの選択」がある。どの番組も、メジャーな歴史上の人物から少しマイナーな人物まで幅広く取り上げ、歴史好きをうまく取り込むことに成功している。総合テレビで、タレントのタモリが各地の街並みを探訪する「ブラタモリ」も話題の中心は、街の歴史と地形の変遷で、これも歴史番組といえなくもない。

教科書・参考書の出版社からヒット書

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歴史教科書・参考書の老舗である山川出版社が、2009年に出した『もういちど読む山川日本史』『もういちど読む山川世界史』は、現在に至るまで息の長いヒットとなっている。このシリーズは高校教科書を一般向けに再編集したもので、『政治経済』『倫理』『日本近代史』などが追加され、もう一度学びたいという社会人に好評を得ている。

週刊東洋経済は6月18日号(13日発売)で『ビジネスマンのための学び直し 日本史』 を特集した。「日本史(歴史)+学び直す」は、時代を象徴するキーワードだ。むかし受験勉強の一環として歴史の年号や人名を記憶した世代が、歴史そのものへの興味を抱いている。経済や経営の知識ばかりを持っていても、ビジネスパーソンは通用しない。国際化の今の時代だからこそ、日本の歴史や文化を理解しておくことが必要だ。

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