中国で沸騰、「なぜ日清戦争に負けたのか?」

120年前を起点に語られる民族復興のストーリー

1895年、日清戦争の勝利を記念し東京・日比谷に造られた凱旋門(提供:MeijiShowa.com/アフロ)

120年前の7月25日、日清両国の海軍が仁川の沖合で激突した。いわゆる豊島沖海戦である。これによって日清戦争(中国では”甲午戦争”)の火蓋が切られた。両国が正式に宣戦を布告したのは8月1日だが、中国では7月25日が日清戦争が始まった日として認識されている。そのため、25日には中国の主要メディアがこぞって日清戦争敗北の意味を振り返る特集記事や論説を掲げた。

「中華民族の偉大な復興」という目標

日本ではほとんど知られていないが、中国では今年に入ってから、さまざまなメディアが「甲午戦争」を振り返るキャンペーンを張ってきた。

習近平国家主席も、「甲午」の意味合いを強調している。6月9日には中国科学界の重鎮を集めた演説で「今年は甲午の年だ。このことは中国人民と中華民族にとって特別な意味を持つ。我が国近代史上においても特別な意味がある。……そしていま、われわれは中華民族の偉大な復興という目標にかつてなく近づいている」と述べた。ここでの主要なメッセージはイノベーションの重要性を訴えることにあるのだが、そのインパクトを増すために「甲午」が使われているのだ。

「中華民族の偉大な復興」は習政権のキーワードだが、その原点には「甲午」の敗北があった。中国人にとって清朝崩壊のきっかけとなった「甲午戦争」は決定的に重要なのだ。それだけに、メディアで取り上げられるさいにも屈辱の歴史を振り返り、国民に気合いを入れるような論調が多い。

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