朝日新聞のツイッター、中国で人気の理由

中国で「日本発」を売りにしてはいけない(下)

ビジネスにおいて、日本と中国の関係は深い。しかし、日本で伝えられる中国ビジネスの姿は、実態とズレがある。元財務官僚で、マッキンゼーで最年少パートナーとなった金田修氏。現在、中国で起業家として活躍する彼が、ネット業界、流通業界を軸にして、日本には伝わってこない中国ビジネスのリアルをつづる。
中国版ツイッターとして絶大な影響力を持つウェイボー。中国式コミュニケーションにおいてカギを握るツールだ(写真:AP/アフロ)

前回のコラムでは、ユニクロが日本企業という枠を超え、いかに中国で愛されるブランドとなっているかを記しました。

ユニクロが具現していることですが、中国で支持されている海外ブランドに共通するのは、普遍的でユニバーサルな価値を持っていることと、ローカルに熱狂する支持者が少なくとも1人いることです。

ユニクロ以外にもチャンスはある

中国の消費者は、急速に豊かになる中、量から質へ、ローカルがすべての発想からグローバル市民へと激変しつつあり、実質的な価値を見極める目や審美眼がついてきています。普遍的な価値を持っていることは必要条件ですが、中国消費者の進化・変化は早すぎて、その普遍的な価値を具現化している商品をどう選択するか、どのように見せるか、については外国人には理解できないことも多く、ローカルの視点が不可欠となります。

また、急速な面展開を実現するうえでもローカルのネットワークや執行力が他国以上に重要です。ただし、このローカルとは極端なことを言えば、事業パートナーあるいは事業責任者となる1人でいいのです。もちろんその人あるいはその人が率いる企業に実力があることが前提ですが。

方法論としては、社内にそういった人を取り込むこともできますし、社外にそういったファンのようなパートナーを見つける、という選択肢もあります。世間一般の「反日の風」は、BtoCで吹いているのであって、このファンになってくれるローカル人材・企業をBtoBで見つけるうえでは、ほぼ無関係ですから、自らのブランドがユニクロほど有名でなくても、チャンスは大いにあると思います。

面展開できる能力は中国ではコモディティになりつつあるため、むしろ普遍的な価値を磨き込んでいる企業・ブランドは引く手あまたです。逆説的かもしれませんが、変化が速い中国は、新規プレーヤーには取り組みやすいともいえます。

同じ調査でもZARAはすでに衰退が懸念されるブランドとして取り上げられているほどです。ピンチをチャンスに変える前向き思考で取り組む日本企業がどんどんユニクロに続くことを期待しています。

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