日本人のネトウヨからの攻撃
逆に、日本人のネトウヨ(ネット右翼)からはたたかれているそうです。中国人が日本を批判する言葉でよく使われるのが「小日本」。これは「日本なんか国も小さいし、人も小さいし、肝っ玉も小さい」という意味が込められているのですが、昨年、民主党の細野豪志議員が発言した「石原さんが支那と呼ぶのも間違いだが、中国側も日本を蔑称である『小日本」と呼ぶのはやめてほしい」という趣旨のコメントに便乗して、それじゃ「小鬼子」にしようと朝日新聞がツイートしました。
「鬼子」も日本を侮辱する言葉ではありますが、「小鬼」という言葉は一般的に子供に対して呼びかける言葉で、悪いニュアンスはまったくありません。「小鬼子」は造語ですが、ほかの言葉の持つ悪いイメージをぐっと和らげることができ、朝日新聞のちょっとした機転でした。それを日本人のネトウヨが見つけて、「朝日新聞は中国で日本を差別用語で呼べとシュプレヒコールを上げている!」と騒ぎ立て、日本のネット上では大炎上してしまいました。しかし、中国では1回も炎上しないという不思議さ……。
日本では、このように匿名性の自由な言論風土の下で炎上リスクも高く、日本企業は「How」においても「日本品質」のコンプライアンスを適用する傾向がありますが、私は朝日新聞のように中国では中国式のコミュニケーション方法を学ぶべきだと思います。そのうえで、自分たちの「日本品質」の価値を中国式で伝えていく。これが中国での成功に必要な基本思想だと思います。
(構成:上田真緒)
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