今月初め、米国エネルギー省ローレンス・バークレー国立研究所より、「銅は、脂肪代謝のカギとなる役割を果たすことがわかった」という内容のレポートが発表され、にわかに話題になっています。
銅は食品なの?! と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、五大栄養素の一つである「ミネラル」の中に位置づけられる、れっきとした栄養素。人間の体内では合成されないので、食品から摂る必要があります。
身近な食品にも含まれているので、メタボ対策に加え、二の腕のたるみ、ポッコリお腹、二重あごなど贅肉が気になる方、そして貧血ぎみの方などは、ぜひチェックしてみてください!
効率的な脂肪分解の助けに
銅と聞けば、銅メダルやブロンズ像、電子機器など、食品とはまったく別のものをイメージする方が多いでしょう。でも、銅は必須ミネラルの1種で、鉄とともに赤血球生成に関与し、血液の源として重要な役割を果たしています。
本格的に夏が到来すれば、暑さによる貧血や立ちくらみなどが増えるので、銅の摂取はより重要になります。また銅は、丈夫な粘膜や骨をつくるコラーゲンの生成にもかかわっているので、夏場に限らず健康体を維持するのに役立ちます。
さらに冒頭の研究発表では、銅が脂肪細胞の分解に不可欠だということも初めてわかりました。端的に言えば、銅には脂肪の分解を促す際に必要な酵素の働きを、ほかの物質に邪魔させないようにする機能があるとのこと。効率的な脂肪分解には銅の存在が必要不可欠となるようです。
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