最新の「排塩メシ」をコンビニで実現する方法 欧米で話題「DASH食」を日常に取り入れるには

✎ 1〜 ✎ 89 ✎ 90 ✎ 91 ✎ 最新
拡大
縮小
塩分は摂取量だけでなく排出量にも気を配ってみてください(写真:yganko / PIXTA)

近年、欧米の医療現場で活用されている「DASH食」をご存じですか? 低脂肪食を中心に、塩分排出効果のある食物繊維やミネラルの摂取を重視するなど、食材の特徴を生かした食べ方です。

高血圧を改善する目的で組まれている食事法ですが、高血圧に限らず、人間に必要な栄養分が効率よく摂取できる、理想的なメソッド。健康、美容の面でも役立てられるかもしれません。

「塩分摂取量を減らす」だけでは不十分?

この連載の記事一覧はこちら

アメリカ国立衛生研究所における高血圧改善の研究で、臨床試験などでも成果を上げている「DASH食」。DASHは"Dietary Approaches to Stop Hypertension"の略で、直訳すると「高血圧を防ぐための食事方法」です。

食の欧米化に伴い、日本でも高カロリー、高脂肪の食習慣が定着したため、近年、DASH食は日本の医療機関でも取り入れられるようになっています。

高血圧はいまや日本の「国民病」と呼ばれるほど罹患者が増え続けており、高齢者はもとより、若年層のビジネスパーソンも決して他人事ではありません。

高血圧予防と聞いてまず思いつくのは「塩分」ですよね。ただ実際、どのメニューにどれだけの塩分(ナトリウム)が入っているのか、食品パッケージに表示されていたとしても、大抵の人々が見ていないか、そもそも基準値を知らないのが現状でしょう。

ちなみに「日本人の食事摂取基準2015」では、1日の食塩摂取の目安量は、男性(12歳以上)8.0g未満、女性(10歳以上)7.0g未満。しかし国民健康・栄養調査結果(2014年)では、平均量が男性10.9g、女性9.2gと基準値を上回っています。

次ページ効率よく「排出する」食事も併用しよう!
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT