ここまで変わった!新生TOEICを「大解剖」 第210回のリーディングはどうなった?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

改定後は、このようなチャット形式のリーディング問題が出題されました。Hanaはどういう意図で「Well, that may not be enough(それじゃ十分ではないわね)」といったのでしょうか?という、発言の真意や意図を問う問題がかなり多く含まれました。

前後の脈略を理解するにも必要なのは単語力

『Storyで覚える! TOEICテスト エッセンシャル英単語』(山内勇樹著、かんき出版)。上の画像をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

今回の問題は (B) が正解です。50ドルのディナー券では不十分なので、もっと何かオファーしてあげなきゃ、という意図を意味する台詞です。前後の脈略を理解できていなければ、即座に正解を特定することは難しくなるでしょう。

2つ目の問題も正解は (B) Food restaurant です。途中までは、(A) の配送サービスも可能といえば可能です。お寿司屋さんが作ったお寿司を、配達会社が受託して配達している可能性もあるので。でも、最後の Hana の台詞で、いつでも VIP ルームでお迎えできる、とあります。この VIP room(B) が寿司屋さんであることが予測さます。

これは長文問題でありながら、VIPという単語を知らなければ解けなかった問題です。長文問題の正解も、やはり単語力の基盤の上に建っているのです。単語力こそ本質(エッセンス)であり、エッセンシャル(essential)なTOEICテスト対策こそが重要で、クリティカルなのです(critical)。

山内 勇樹 Sapiens Sapiens代表取締役・最高責任講師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまうち ゆうき

1980年、長崎県生まれ広島育ち。UCLA(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)卒。
高校時代はバスケットボール部に所属し、全国大会出場経験を持つ。卒業後はバスケットボールを続けるために単身渡米。帰国後、英語を独学で身に着けた経験を活かし、語学教育・留学サポートを行う株式会社Sapiens Sapiensを設立する。
設立後は、人材教育・育成のための英語学習Eラーニングシステム「Buffet」などを開発。10年で1万人の受講生を指導してきた。また、MBA/EMBA派遣留学サポートも行い、グローバルリーダーの育成も手掛けている。独自のTOEIC指導法には定評があり、多くの受講生のスコアを3か月の指導で大幅にアップさせている。
TOEICテスト 990点満点。TOEICテスト SW(Speaking & Writing) 400点満点(日本で1位 (タイ))。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事