TOEIC改定、問題はこんなにも変わる! 「全体理解」が厳しく問われる

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全体理解ができなければ解くことの難しい問題が、かなり盛り込まれる(写真:kaka / PIXTA)
2016年5月のテストより、「TOEIC」が10年ぶりに大刷新することをご存知ですか?
新しい「TOEIC」は、「使える英語」を試すことに重点を置き、出題傾向もかなり変わります。受験生は、変更点を知りそれに適した対策を取ることが必要です。
約1万人に英語の指導をし、『Storyで覚える! TOEICテスト エッセンシャル英単語』の著者でもある山内勇樹氏が「新・TOEIC」の傾向と対策を、そしてTOEIC受験はしないけれど英語力を上げたいという人にも役立つポイントをお伝えします。

新・TOEICの問題に対応できる本質的な単語力

前回までの記事で、新TOEICの攻略には、頻出単語を覚えること、楽しく効率的にTOEIC英語を吸収するためには、TOEIC頻出単語を使った専用のストーリーを活用するのが最短の道だとお話しました。

単語を多く覚えれば、まず、単純に単語力があれば解ける「どの単語が入るでしょう?」というタイプの問題が多い「パート5」で点数を取ることができるようになります。しかし、以下のような語彙問題ではどうでしょう。

【問題】
They were angered by the manager’s rude
joke, but no offense was ________.
(A) intended
(B) forgiven
(C) apologized
(D) given

これはやや難しい問題です。自信を持って解けましたでしょうか?

まず、この問題に出てきている単語を知らなければ話にならない、というのは明白ですね。仮に、選択肢(A)~(D)全ての単語の意味を知っていても、表面的に意味を覚えているだけでは解けない場合が多いでしょう。

【日本語訳】
皆はマネージャーの無礼なジョークに怒っていたが、
いかなる無礼も _________。
(A) 意図されていなかった
(B) 許されなかった
(C) 謝罪されなかった
(D) 与えられなかった
次ページ「全体理解」へのシフトが鍵に
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