速報!改正TOEICの傾向を徹底検証する 第210回のリスニングはこう変わった

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ついに始まった新生TOEIC、どう変わったのでしょうか?(写真:KJ / PIXTA)
TOEICの問題形式が、先日5月29日のテストより変更されました。新テストの形式に対応した『Storyで覚える! TOEICテストエッセンシャル英単語』(かんき出版)を手掛けたTOEIC講師が、実際に受験してきました。出題された問題の形式、傾向はどのようなものだったのか、2回に分けて解説していきます。
初回はリスニングに関する問題です。まず、問題形式への「慣れ」という要素を除いて考えると、英語の難易度自体は、これまでの旧式のテストの問題レベルとほぼ同等と言えるでしょう。ただし、長文問題の割合が増えたので、解き終わるのにより時間がかかった人も多かったのではないでしょうか。新形式の問題の傾向を見ていきましょう。
※以下はすべて、本番の問題を参考に当記事のために改変された著者オリジナルの問題です。著作権上、TOEIC(R)テストをそのまま掲載することはできませんので、実際の問題と似たシチュエーションを再現しました。

Part1、2はこう変わった!

Part 1 では次のような問題が出ました。

They are looking into the monitor.
(彼女達はモニターに見入っている)
A box is being loaded to a vehicle.
(箱が車両に積まれている)
Some objects are hanging on the wall.
(壁に物体がぶら下がっている)

 

これまでの旧式とほとんど差はなく、look into (見入る), load (積む), hanging on the wall (壁に取り付けられている) などの語彙が頭に入っていれば、注意して聞けている限り正解できる問題で構成されていました。

Part 2 では次のような問題が出ました。

A: Would you like milk tea or lemon tea?
(ミルクティー、それとレモンティー?)
B: I just drink water.
(水を飲みます)

どちらを飲みますか?と聞かれて、いずれも選ばず、水を飲むと回答しています。改定後は、このように「直接的な答え」ではなく「間接的な答え、状況に応じた自然な返答」が多かったように感じます。

次ページでは、Part3と4はどう変わったのか
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