伝統品こそアイデア次第で新しい価値を生む

「100万円祝儀袋」「方言のし袋」の魅力とは?

2007年に発売した関西弁のし袋

ユニークな祝儀袋を生み出し、売り上げをアップさせている会社があります。1956年創業。大阪市鶴見区に本社を置き、60年の歴史のあるサンエイです。社員45名、年商20億円の堅実経営を進めています。元々は、便せん、封筒の問屋業からスタートしましたが、今では問屋業のほか、大阪府柏原市に工場を持ち、金封、のし袋などの製造もしています。

ユニークなのは、1万円札がたっぷりと入る祝儀袋。大きさは普通の祝儀袋よりちょっと大きい程度ですが、水引の後ろが本結びという特殊な結び方になっています。これで厚さが自由に調節できるのです。120万~130万円は入るそうです。

100万円も入る祝儀袋を使うのは誰?

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それはいいけど誰が使うんかいな、と思いましたら、意外と身近な用途がありました。お孫さんへのプレゼントです。

昨今は、高額のランドセルを買ったり、学資保険に入って満期祝い金をあげたりするのが、豊かなジジババの務めです。少子化の影響で、孫1人に両親の祖父母併せて4人がお小遣いを競い合う構図です。

100万円以上入る祝儀袋。厚さが自由に調節できる

いっそ、現金で100万円を包もうとする動きが出てもおかしくありません。しかし100万円となると、普通の祝儀袋には収まらず目録で済ますことになり、それでは有難味も半減します。「そこで、100万円の分厚い祝儀袋が喜ばれます」と、社長の芝池謙一さん。「先日、知り合いの社長さんからも頼まれました。娘さんのお家の新築祝いにされたそうです」

個人用でもこうした意外な使い方があります。企業でも、各種イベントや社内表彰など、さまざまな用途にも使われるようになりました。総売り上げのうち約2割はこうした自社商品で占められ、商品点数も2000アイテムにのぼります。芝池社長は「将来は自社製品の比率を半分にまで高めたい」と、自社商品の強化を進めています。

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