「心配しすぎる人」ほど問題を解決できない

過度な心配性はあなたを苦しめるだけ

役に立つ「心配」もあるが、度が過ぎるとあなたを苦しめます(写真:nito / PIXTA)

私は心配性だ。締め切り、子供たちのこと、子供たちのインターネットの使用、ありとあらゆるものが私の心配事リストに並んでいる。心配事がないときでさえ、「心配すべきことで忘れていることは何だろう?」と心配してしまう。

米国人の38%は毎日心配をしている

どうやらそれは私だけではないようだ。米国人の5人に2人は毎日何かを心配していることが、保険会社リバティ・ミューチュアル・インシュランスがこのたび公開した報告書で明らかになった。「Worry Less Report(心配しないレポート)」と名付けられたその報告書によると、ミレニアル世代が心配しているのはおカネだ。独身の人は住居(とおカネ)。女性は概して男性よりも心配しがちで、対人関係を心配することが多い。朗報もある。年をとるにつれて誰もが心配しなくなるということだ。

「人は心配と愛憎関係にある」と、ペンシルバニア州立大学の心理学・精神医学教授のミシェル・ニューマンは言う(彼女は今回の報告書の執筆には関わっていない)。「心配はある程度、役に立つものと考えている」

心配することで悪いことが起きるのを防ぐのに役立つという考え方は、実は一般的だ。私たちは飛行機事故など起こる可能性の低いことを心配しがちで、それが起きないと安心するが、自動車事故などよくあることについてはあまり心配しないからだと専門家は言う。

心配することがすべて無駄というわけではない。「役に立つ心配もある」と、報告書の執筆者で不安障害を専門とする行動心理学者のサイモン・レゴは言う。彼は報告書の執筆にあたり、心配についての長年の研究を分析した。「『生産的心配』もしくは『有益な心配』と呼ばれるもので、問題を解決しようとする後押しになる」。

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