グーグル「声で家中を操作」の巨大すぎる野望 部屋全体が音声認識デバイスになる!

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これが「グーグル・ホーム」 (著者撮影)

5月18日、グーグルは声で家の中の電気や空調などを操作できるスピーカー「グーグル・ホーム」を開発者会議Google I/0 16でお披露目した。家電を操作するだけでなく、「オーケー、グーグル」と話しかければ知りたいことに答えてくれ、レストランの予約まで行えるのだ。

音声で操作する筒型のデバイスは、アマゾンがすでに「エコー」と呼ばれるデバイスを提供している。しかしグーグル・ホームは、おそらくエコーよりも優れ、生活の中でより実用的な存在になるはずだ。人々のコンピュータやスマートフォンの使い方そのものを変えるかもしれない。

最も賢い音声アシスタントを搭載

グーグルは、米国カリフォルニア州マウンテンビューにあるショアライン・アンフィシアターで、開発者会議「Google I/O 16」を5月18日~20日(米国時間)に開催した。これまでサンフランシスコ市内で開催されてきたが、今回は、グーグルキャンパスすぐ横の屋外劇場が会場となった。

基調講演に立ったグーグルのCEO、サンダー・ピチャイ氏は、全体を通じて、機械学習・AI、そして自然言語処理に関する言及を行い、コンピュータの使い方を今後大きく変えていく可能性について指摘した。その最も大きなテーマとなったのが、「グーグル・アシスタント」であり、これをコンピュータやモバイルデバイスなしで利用することができる「グーグル・ホーム」である。

グーグル・ホームは、パワフルなスピーカーを内蔵した筒型の製品だ。しかし手の平に載るほど小さい。ベースの部分を変えることができ、様々な部屋のコーディーネートに対応する事ができる工夫がなされている。またマイクを内蔵しており、グーグルアプリではおなじみのフレーズ「オーケー、グーグル」と話しかけて質問をすれば、その答えを音声で返してくれる仕組みだ。

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